8.62024
相変わらず暑い日は続くがその中でも何か少しづつ季節は変化をしている。いつものように目を覚まし新聞を取りに外に出ると、まだ薄暗い。4時半にはもう仕事ができるほどの明るさだったのに。1日は確実に短くなっている。そしてあれほど喧しかったクマゼミの鳴き声が聞こえなくなった。何十匹も小さな木にしがみついていた蝉は一匹もいない。多分今日も暑い一日になるのだろう。そしてこれからもまだまだそれは続く、だが季節は前へ前へと進んでいるのも事実。今日は「広島原爆の日」。小学校の3,4年生ころだったと思う。図書館の中で何気にそっと手に取った写真集。それは広島の原爆での惨状集だった。廃墟となった街の風景にも驚きはしたものの、人々の姿はそんなもんじゃなかった。焼けただれた姿。リヤカーに乗せて家族が運んでいく姿。もうすでに亡くなっているのか、まだ息はしているのか。大人、子供、男も女も関係なくとんでもない光景が次から次へと載っている。完全に腰を抜かしている自分がいる。これは本当に事実なのか。すごく心に傷がついた。それからは図書館にすら近づかなくなってしまった。怖くて怖くて夜も眠れない日が続いた。8月6日が来るとあの頃のことを鮮明に思い出す。
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