3.72023
早朝西の空にきれいに輝く満月。いや満月1日前というのが正解だが、きのうも満月だと思ったし明日、明後日も含めて満月ということにしよう。そして散歩の終わるころには東の空は真っ赤に染まり、お日様のお出まし。5時半から6時半までの一時間ほどで、こんなにも至福の時を頂けるとは、なんと幸せなことか。朝刊にこんな一句が紹介されていた「朴(ほう)の芽を育むための月あかり」朴木は気温の上昇を感知すれば、赤い苞から、吹きこぼれるように新芽が開く。葉裏には銀白色の和毛が生えており、枝の先はことごとく光沢に包まれるということらしい。そんな目で朴木などの樹々を見たことはなかった。そんな知識など私には何一つございません。そして。「今夜は満月。やわらかな月光が木々に芽吹きのときを知らせている」とあった。ヨシ!今夜はそんな知識を持ってお月さんを眺めてみよう。そういえば、朴(ほうのき)という名字の同級生がいた。遠い遠い親戚だったらしいが、そんな彼のことも思い出した。高校を卒業してからは一度も会っていないのだが、なぜか顔もはっきり覚えている。懐かしく、一度逢いたいと思っていたのだが叶わず一昨年亡くなったと聞いた。満月の後のように一人また一人と友が欠けていく。満ちるまではいいが、その後ひいていくのは寂しくて怖い。そんな歳周りでもある。
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