
9.152025
昨日は大谷がホームランを打った。井上尚弥も勝った。おかげで元気をもらえた。子どもの頃は大鵬が好きで長嶋が好きといったごく普通の男の子。巨人、大鵬、卵焼きと言われた世代。ラジオに耳を近づけ大相撲。大鵬は横綱だから夕方5時半前の登場なのだ。仕切りの様子を聞いていて、いてもたってもいられず近くのKちゃんの家に走る。200㍍くらいを駆け抜けてテレビの前へ。ちょうど軍配が下りたところでこちらの身体も力が入り右に左に。「たいほ~」の勝ち名乗りを聞いて「Kちゃんアリガトウ」と言って家路へ。毎日これである。今日はラジオで我慢しようと、いつも思うのだがそのときが来るともうダメになるのだ。「お父ちゃんうちのテレビはいつ?」「そのうちな!」の通りそんなに待たずにテレビが我が家にやってきた。残念ながら中古だった。チャンネルを手で押さえていないと映りが安定しない。映るのはNHKぐらい。最悪のテレビだが飛びあがるほどうれしかったのを覚えている。夜の8時、力道山のプロレスが見たいが映らない。ジャーと音がして画面に雨が。なんか人が動いているのは分かるがそこまで。結局またKちゃん宅にお世話になるという、そんなことの繰り返し。Kちゃんは2つ上だから76歳か、元気にしているのかなぁ。体を動かせずぼんやりテレビばかりを見ていたらそんな昔のことを思い出した。
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