8.242026
真っ赤な太陽に向かって車を走らす。すっかり日も短くなり朝のお日様のお出ましと重なるようになってきた。クマゼミの鳴き声が聞こえなくなって久しい。故郷の山では今頃はヒグラシの鳴き声が悲しげに響いているのだろう。激しかった夏の終わりに聞こえるその鳴き声は、楽しかった夏休みの終わりを告げる何とも寂しい思いにかられる。次の新しい季節を迎える気持ちなどには到底なれず、この暑さから逃れたい気持ちよりも寂しさの方がずっと大きいのが子どもの頃の感情なのだろう。盆が来れば年の離れた姉兄たちが帰ってくる楽しさ。親戚の人たちも顔をそろえる。なんとも賑やかな、待ち遠しい日々である。そしてその楽しさはあっという間に過ぎ去ると同時に、楽しい夏休みも終りを迎える。後一週間、あと三日と日を追う寂しさ。そんな頃、夕方になるとヒグラシがカナカナと鳴く。今はヒグラシの鳴き声を聞くこともなく、なんとかこの暑さから解放されたいと季節の変わるのを今か今かと待つ。ランニング姿で寂し気に山の方をじっと見つめる少年時代の自分の姿を思い浮かべる。
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