11.182025
秋晴れのいい天気が続く。爽やか、ななんとも気持ちのいい日差しである。1年の3分の1でいいからこの季節があればと思うが、近年は暑いか寒いかの2択になりつつあるよう感じる。しかし今日から寒波が日本列島を覆い冬の到来を認識せざるを得ないらしい。個人的には昔から夏より冬の方が嫌いだったが、今はどちらも大嫌いとなっている。子どもの頃からの記憶では、やはり冬は辛い思い出ばかりである。故郷の田舎は雪も今よりもずっと多かった。冬休みには「どんど」「山の神」などの祭りもあり楽しかったはずなのだが、毎日降る粉雪の中での準備などは苦痛のなにものでもなかった。しかし夏は休みも長く山、川と駆け回り、今のように暑いとも感じず楽しい思い出ばかりである。熱帯夜などもなく、暑い日中も家の中に入れば風もよく通り、涼しく昼寝も毎日の日課だった。かなり小さかったころ父親の手枕でよく昼寝をした。父親の脇から強烈な匂いがしていたが、これが父親の匂いだと記憶に焼き付いていて今でも思い出す。冬将軍が嫌だから今は夏の思い出に浸ろう。
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