今夜はコールドムーン。今年最後の満月だという。長い人生なのに初めて聞く言葉だ。寒く澄み切った夜空に輝く満月、果たしてどのようなお月様なのだろうか。まぁ多分同じ満月なのだろうが、寒い、今年最後などと尾ひれがつくからか。また、この一年をいろんなことがあったよな！って感慨にふけってしまう時期の満月だからなのか‥‥、いろんな思いを込めて眺めてみることにしよう。毎年同じフレーズ「今年もいろんなことがあったよな」ではあるが、大切な人との別れが毎年あるのは悲しいことである。今年は長姉が1月に亡くなった。私が腸閉塞をおこし、痛みでのたうち回っているときと同じ日の同じ時間に姉は逝ってしまった。当然酢通夜、葬儀には参加できず、今でも現実を受け入れられない状況でもあるというか、信じられないといった方がいいのか。故郷に帰れば同じようように出迎えてくれると思っている自分がいる。両親が亡くなってからは帰郷の際はいつも姉の2階の部屋を拝借させてもらっていた。病気続きの今年はもう長距離の移動は無理な体になっている。「もう私はいないから、来てくれてもなにもしてあげれないからゴメンね」という姉の最後の言葉なのか、癒えるまでしばらくの間は来なくてもいいようにしている姉心なのか。いろんなこと一杯思い浮かべて今夜の満月を眺めてみよう。