6.52023
金沢のホテルのエレベーター前に金沢友禅の着物が飾ってあった。あまりのきれいさに、つい見とれてしまった。そして私もこんなの描いてみたいなと思った。一生この仕事に命を賭け続けたい。こんな人生を送れたならどんなに幸せなことか。いつも思っていることである。今があまりにも中途半端なのである。人生が何回も繰り返せるならこんなめでたいことはないのだが、せめて生まれ変われるものならばという前提で。修行に何年、極めるのに何十年、この道一筋。こんな人生が夢なのである。いくつもあるから、何回も生まれ変わらなくてはいけない。なんでもいい一つでいい「極めた」といえるものが欲しいのである。もう残された時間も限られる年になってしまった。その少ない時間は次の人生の設計準備としよう。ああでもない、こうでもない、といろんなことが頭の中を駆け巡り、疲れた体はあっという間に夢の中。目が覚めると現実の真っただ中。あぁ今日も忙しいと、金沢の2日目であった。
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