5.22026
飲み物を求めてコンビニに入ると、正面に柏餅が並んでいる。木の葉で包まれた懐かしい品である。子どもの頃の甘いものの代表が我が家ではこれだった。米粉を臼、杵でついて手で丸め中に餡子を入れる。そして木の葉っぱで包み蒸す。米の精製の際に出る不出来な、そして割れた米を大切に残し、このように年に何度も定期的に母は作ってくれた。わが家の呼び名は「団子」。「餅じゃなくてごめんね」が母のいつもの言葉。、小豆も畑で育てているから餡ももちろん自家製。葉っぱを取りに行ったり、杵でこねたりするのを手伝うのは子どもたちの仕事。今の市販物と違いもう少し粘りがあっさりしている。木の葉に引っ付いてしまい、後でその葉からそぎ落としきれいに食べた貧しいあの頃。忙しく貧しい中でも母はいつも、小まめにこのような手づくりのいろいろなお菓子を作ってくれた。不満がいっぱいで大きくなったが今考えると何と裕福な家庭だったんだと思う。もちろん今まで食べた柏餅で一番美味しい。少し離れているが懐かしいうどん屋さんがある。そこの田舎寿司が絶妙である。いなり、巻きずしなどは「これこれ」と懐かしい母の味を思い出す。逢いたいなぁ‥‥そして「オカンあれ作って!そしてこれも!」。
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