7.242026
朝の散歩を終え机に向かうと携帯が鳴った。古里に住む姉からである。近いうちに徳島に行きたいと言っていたが、「今日行くよ!」とのことである。高齢のため高速は使わず、国道をひたすら走り南海フェリーを使うそうである。フェリーも減便となり3年後くらいには無くなるというから寂しい限りである。しかしフェリーは懐かしい思い出ばかり。姉が徳島に嫁いだのが縁で何回もフェリーを利用した。24歳の7月31日、傷心の重い身体を南海フェリーに乗せてやって来たのはこれで何回目だったろうか。フェリーの最後尾から見る夜の海は恐ろしいくらいの誘惑を感じた。このまま飛び込んでしまおうか「おいで!」と呼ばれているような錯覚に陥ったのを思い出す。なにもかもが嫌になり、とにかく逃げだしたかったあの頃。心配した父が徳島に来てくれた。こちらの顔を見て「どうや、大丈夫か」たったそれだけ。「とりあえず頑張れよ」2時間後の折り返しの船で父は帰って行った。一生懸命手を振ってくれた。涙が止まらなかった。あれからもう50年も経ってしまった。姉は夕方4時頃に着くようだ。頑張って迎えに行こう。
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