満月散歩

電話

朝の散歩を終え机に向かうと携帯が鳴った。古里に住む姉からである。近いうちに徳島に行きたいと言っていたが、「今日行くよ!」とのことである。高齢のため高速は使わず、国道をひたすら走り南海フェリーを使うそうである。フェリーも減便となり3年後くらいには無くなるというから寂しい限りである。しかしフェリーは懐かしい思い出ばかり。姉が徳島に嫁いだのが縁で何回もフェリーを利用した。24歳の7月31日、傷心の重い身体を南海フェリーに乗せてやって来たのはこれで何回目だったろうか。フェリーの最後尾から見る夜の海は恐ろしいくらいの誘惑を感じた。このまま飛び込んでしまおうか「おいで!」と呼ばれているような錯覚に陥ったのを思い出す。なにもかもが嫌になり、とにかく逃げだしたかったあの頃。心配した父が徳島に来てくれた。こちらの顔を見て「どうや、大丈夫か」たったそれだけ。「とりあえず頑張れよ」2時間後の折り返しの船で父は帰って行った。一生懸命手を振ってくれた。涙が止まらなかった。あれからもう50年も経ってしまった。姉は夕方4時頃に着くようだ。頑張って迎えに行こう。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

カテゴリー一覧

アーカイブ

  1. 2014.9.16

    “楽のしく”
    徳島の仕事は 徳島の業者が受けて 県外の業者に頼る事無く、すべて徳島で加工製作ができないものかと...
  2.  始まりました!徳島ビジネスチャレンジメッセ2014。
  3. 2014.10.18

    月蝕
    チャレンジメッセの会場で名刺交換をしました。
  4. 2015.7.9

    LINE
    楽のしく仕事を始め様と決意も新たに新年を迎えたのに気が付けばもう今年も半分が過ぎてしまい...
  5. 2015.7.21

    台風一過
    昔は夏の終りに台風が来て過ぎ去った後には、さわやかな風が秋を呼び込む代名詞今は台風が6月から...
ページ上部へ戻る